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都心エリアのご紹介/松濤

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松濤の特徴と歴史

「松濤(しょうとう)」は渋谷区の南西部に位置する高級住宅街です。

JR渋谷駅から徒歩圏にありながら、優雅な邸宅と高級マンションが立ち並び、落ち着いた雰囲気を感じられます。

この記事では、渋谷区の閑静な高級住宅街「松濤」の特徴や住みやすさについてご紹介しましょう。

松濤の特徴

渋谷区松濤は東京を代表する高級住宅街として知られています。

松濤は、渋谷駅の東急百貨店本店の西側からゆるやかな坂を登ったあたりに広がる閑静なエリア。

松濤には高い塀で囲まれた家が多く、通り側に庭がないため、ほとんど人気を感じない程静かです。

松濤の土地は企業の社長や重役、政治家など社会的地位の高い人に分譲された傾向があり、大通りに面したエリア以外は中高層が建築できない「第一種低層住居専用地域」に指定されてます。

松濤1・2丁目と神山町には200㎡以上ルールがあり

建物の用途・高さ・建ぺい率などが明確に定められています。

そのため、松濤の住宅街には、ゆったりと建てられた大きな邸宅が多く並んでいるのです。

渋谷駅のシンボル「忠犬ハチ公」の飼い主、上野英三郎氏の居宅も松濤1丁目にありました。

松濤から渋谷の繁華街にすぐ出ることができ、お買い物や芸術を楽しめる文化施設が充実しています。

周辺には演劇・アート・音楽の発信地「Bunkamura」、幅広い芸術作品を展示する「松濤美術館」、陶磁器専門の「戸栗美術館」などがあります。

松濤に隣接する神山町や神泉町には、個人商店が立ち並ぶ商店街があり、日常の買い物にも便利です。

緑ゆたかな鍋島松濤公園には庭園に池や水車があり、春になるとソメイヨシノ、シダレサクラが満開になります。

代々木公園の緑にも近く、自然を感じながら日々の散策も楽しめるでしょう。

松濤の名前の由来は

「松濤」の地名の由来は、明治維新後に徳川家から土地を譲渡された鍋島家(旧佐賀藩主)が「松濤園」という茶園を営んだことだと言われています。

この頃の渋谷界隈は松林が多く広がっており、松濤園で生産されたお茶は東京市民に親しまれていました。

「松濤」の言葉の意味は、茶の湯の釜のたぎる音を松風と海岸に打ち寄せる潮騒に例えられています。

大正時代になると、周辺の土地は政財界の有力者に200坪単位で分譲され、現在の高級住宅街となりました。

当時は松濤で土地を購入するためには紹介者が必要でした。

前記で述べたような政府の高官、軍幹部、大企業の重役など社会的地位の高い人が中心となって住宅街が形成されました。

松濤の住みやすさ

松濤の最寄り駅は京王井の頭線・神泉駅ですが、JR

渋谷駅も徒歩圏内です。

渋谷駅から東急電鉄・東京メトロも利用しやすく、バス路線も充実しているので、アクセスは抜群の環境といえます。

渋谷区立神南小学校と渋谷区立松濤中学校があり、

子育て中の方も教育面においても安全な生活を送れるでしょう。

周辺にはニュージーランド・モンゴルの大使館・東京都知事公館などの公的施設も多く、セキュリティが行き届いています。

松濤は新築マンションが出ることがほとんどなく、中古物件も貴重なため、住民探しは余裕を持って進めると良いでしょう。

まとめ

松濤の周りには飲食店も立ち並んでおり、平日のランチやディナータイムには多くの人で賑わいます。

ぜひ、一度松濤を散歩しながら街の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。