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夏の東京ならではの旅のアイデア|上野エリアで観光

旅行ガイド
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東京の夏、暑いです。せっかく東京で観光するなら、いろいろな場所を巡りたいという気持ちになりますが、炎天下に歩き回ると熱中症のリスクが高まるので要注意。暑さを避けながら東京観光を満喫したいところです。夏の観光のポイントは、訪れる場所をできるだけ絞って屋内のアトラクションを楽しむこと。そこで、今回は観光する場所を「上野エリア」に絞り、暑さを避けながら東京の観光を満喫するプランを考えてみました。夏ならではの上野での滞在の良さも、あわせて参考にしてみてください。

アウトライン:上野エリア

上野エリアは東京中心部からやや北にある観光地です。玄関口はJR上野駅。桜の名所として知られる上野恩賜公園(通称:上野公園)を中心に、東京を代表する様々なアトラクションが集まっています。上野公園はゆるやかな台地に広がる緑豊かな公園であり、公園内とその周囲に美術館、博物館、動物園、音楽ホールといったアカデミックな施設が集結する、東京の芸術・文化の拠点のひとつとなっています。現在、上野公園がある場所は、もともと徳川将軍家ゆかりの東叡山寛永寺の境内地でした。江戸時代初期(17世紀)に、徳川家康の側近をしていた天海和尚が京都を模写したという造園の名残が景観の礎になっています。徳川将軍家ゆかりの神社もあることから、伝統的な日本建築を目にすることが出来るのも魅力のひとつです。

木々に囲まれた上野恩賜公園。

夏ならではの上野エリアの観光のしかた

夏に訪れる上野エリアでの観光は、博物館や美術館といった文化施設がメインです。春なら桜の花見を中心に、アメ横ショッピング通りや寺町の谷中、または浅草のカッパ橋道具街といった周辺へ足を延ばして散策するのがおすすめですが、暑い季節に訪れるなら上野公園にとどまって涼しい屋内でのんびり過ごす観光はいかがでしょう。上野エリアの玄関口であるJR上野駅の「公園口」は目の前が上野公園。樹木が多い公園内は、木陰の下を歩いて日差しを避けながら観光スポットへと向かうことができます。

夏に特におすすめ、上野の観光スポット

東京国立博物館

東京国立博物館本館

日本と東洋の文化財を収集・展示している博物館です。常設展示の施設が3館と、企画展を開催する特別展示館等から構成されています。入り口正面の本館に、仏像、日本刀、甲冑、浮世絵などの美術工芸品を多数展示。国立博物館ならではの国宝コレクションが見ものです。平日なら常設館はあまり混雑しないので、ゆったりと観覧できます。館内には休憩スペースがあり、敷地内にある日本庭園を眺めながら休憩することもできます。地下のミュージアムショップは、日本的なアートグッズが多数揃っています。博物館の敷地内には有名ホテルのレストランや、和風スイーツが味わえるカフェがあり、食事処を探して歩き回らなくてもハイクオリティな日本食が堪能できます。

東京国立博物館
https://www.tnm.jp/

国立科学博物館

国立科学博物館 日本館

自然史や人類の科学技術史に関する膨大なコレクションを誇る博物館です。大人から子供まで楽しめる展示物が多く、レジャー感覚で訪れたくなる施設となっています。クラシックな建物の日本館と近代的な地球館で構成されており、まる一日かけて楽しめます。映画「Hachi」のモデルで、渋谷駅前にある銅像の犬「ハチ公」は、はく製とされて国立科学館に展示されています。ハチ公は日本館の犬のはく製が並んでいる展示室にいます。

国立科学博物館
https://www.kahaku.go.jp/

東京都美術館

展示室が集まる複合型の美術館です。テーマに沿った企画展が通年開催されています。国内外の美術館から貸し出された有名絵画の特別展覧会もあり、思わぬ名作に出会える機会が多い美術館です。建物内には展示会の来館客でなくても利用できるレストラン、カフェがあり、いずれも美術館ならではのスタイリッシュで落ち着いた雰囲気があります。

東京都美術館
https://www.tobikan.jp/

国立国会図書館 国際子ども図書館

国立国会図書館 国際子ども図書館 エントランス

児童書を専門に扱う図書館サービスを行う国立国会図書館です。観光客向けの場所ではありませんが、日本にいる外国人居住者にはおすすめです。小さいお子さんがいるなら連れて行ってあげてはいかがでしょう。日本の児童書だけでなく、海外からの様々な言語の児童書を閲覧することができます。(貸し出しは不可)

国立国会図書館 国際子ども図書館
https://www.kodomo.go.jp/

不忍池の蓮

上野公園がある台地の脇にある不忍池(しのばずのいけ)は、夏に蓮の花のシーズンを迎えます。蓮の花びらが開く時間帯は朝~午前中です。午後になると花は閉じてしまいます。蓮の花を見るなら午前中のまだ暑くならない時間帯がおすすめです。JR上野駅を出て不忍池の蓮を見に行くのなら、駅の出口は「不忍口(しのばずぐち)」を利用すると近道になります。蓮を見た後に、上野公園の博物館方面へ行くなら花園稲荷神社へ寄ってみてはいかがでしょう。赤い鳥居がずらりと並んでいる小さな神社です。

その他、上野公園の噴水広場では夜にイベント開催されることがあります。野外フィルム上映会やフードフェスティバル等、滞在時に広場をチェックしてみてはいかがでしょう。

旅のヒント:上野エリアが夏の東京滞在に適している理由は?

成田国際空港から上野へ直行。暑い中の移動を避けてそのまま上野に滞在。

海外からの旅行者が成田国際空港から東京方面へ向かうには京成スカイライナーの利用が便利です。京成スカイライナーは上野公園の端にある京成上野駅から発着しています。上野エリアにはJR上野駅(中央口)付近を中心に大小のホテルが多数あります。夏の暑い日は、重い荷物を持って電車移動で他の地域の宿泊先へ向かうよりも、そのまま上野で宿泊するのがよさそうです。

京成スカイライナー
https://www.keisei.co.jp/keisei/tetudou/skyliner/jp/

東京都内・郊外へアクセス至便な上野駅。

上野エリアの玄関口である上野駅は、東京の主要ターミナル駅のひとつです。中核となるJR上野駅からは都内の移動に便利な山手線が運行。JR上野東京ラインでは熱海、小田原方面へアクセスできます。地下鉄で利用できるのは銀座線、日比谷線です。上野からは東京の主な観光スポットである、 浅草、銀座、そして渋谷まで地下鉄銀座線で乗り換えなしで行くことが出来ます。

上野駅周辺・駅構内に飲食店が充実。

大型ターミナル駅のJR上野駅は、駅構内に飲食街があります。スタイリッシュな店内で、すし、ラーメン、カレー等、日本に来たら食べてみたい和食のほとんどが楽しめます。日本食にあきたら、ハードロックカフェといった海外からのお店を選ぶのもよいでしょう。JR上野駅の不忍口を出て横断歩道を渡るとそこはアメ横ショッピング通りです。飲食街も付近に集まっています。涼しくなってきた夜に足を運び、居酒屋を体験するというのもひとつの旅の楽しみですね。

上野滞在の翌日は新幹線で涼しい東北、北海道へ。

上野駅周辺のホテルに宿泊し、夜は飲食街で日本食を楽しみ、翌日に新幹線に乗って東北方面の涼しい観光地へと向かう、というのはいかがでしょう。北海道新幹線に乗れば、そのまま北海道まで行けます。上野駅から北海道の新函館北斗までは約4時間の乗車と長くなりますが、電車の中は快適な涼しさです。