東京・近郊エリアの桜の季節は例年3月後半から4月上旬。いよいよシーズン到来です。どの場所へ花見に行くか決まりましたか?最近は歴史ある名所に加え、新たな桜スポットがぞくぞくと増えてるので、場所選びに悩みますね。外国人旅行者にとっては、観光とお花見を一緒に楽しみたいというニーズもあるので、場所選びのヒントがほしいかもしれません。そこで、東京周辺で観光と花見の両方が楽しめる日帰り旅行のプランを考えてみました。おすすめに選んだエリアは横浜です。日本庭園を訪れ、ショッピングやランチを楽しみ、観光名所を巡るルートです。
横浜の観光スポットはどのあたり?
横浜は東京都心の南方に位置する港湾都市です。東京湾沿いの貿易港を中心に国際的な街として繁栄した歴史があります。観光客が訪れる横浜の観光エリアは主に海岸沿いです。近代的な地区「みなとみらい21」とクラシカルな建造物が点在する「山下公園」付近を中心に、横浜ならではのアトラクションが集まっています。
春の横浜を巡る観光プラン
横浜での観光は、「桜木町駅」または「みなとみらい駅」からスタートして周辺を散策するという流れが一般的ですが、ここでの提案は桜の花見をメインに根岸駅からスタートする以下のプランです。
- 根岸駅からバスに乗って三溪園へ。桜と日本庭園を堪能する
- 三溪園を見物した後はバスで元町・中華街エリアへ。ランチの場所を探しながら通りを散策。
- 山下公園エリアへと歩き、観光スポットへ行く
GUNDAM FACTORY YOKOHAMA
赤レンガ倉庫 - クルージングで海上から横浜めぐり
観光スポットの位置を知る参考イメージ。橙色の丸で囲まれた地域にアトラクションが集まっています。
ルート (1) 根岸駅からバスに乗って三溪園へ。桜と日本庭園を堪能する
根岸線の根岸駅からバス(市バス58・101系統)に乗り約10分。バス停「本牧(ほんもく)」で下車します。(運賃はICカード(Suica, PASMO)で支払い可能。)
桜の木々がある細道を10分ほど歩くと三溪園の正門に到着です。
三溪園 (さんけいえん)
三溪園は実業家で茶人の原三溪によって造られた日本庭園です。京都や鎌倉などから移築した歴史的建造物を含む17棟もの建築物が広大な庭の敷地内に配置されています。日本庭園と建物の調和に加え、春の季節には様々な品種の桜が華やかに彩りを演出。京都を彷彿とさせる景観です。
三溪園ウェブサイト
https://www.sankeien.or.jp/ (多言語ページあり)
入園料、開園時間は開催イベント等で変更することがあるので公式サイトを要チェック。
ルート (2) 三溪園を見物した後はバスで元町・中華街エリアへ。ランチの場所を探しながら通りを散策。
三溪園で桜を堪能した後、バスに乗り元町・中華街・山下公園エリアへ向かいます。三溪園から徒歩5分ほどの場所にバス停「三溪園入口」があるので、そこから横浜駅東口行きのバス(市バス8・168系統)に乗車。降車するバス停は「元町・中華街駅」、乗車時間は約15分です。
*土日のみ横浜駅~桜木町駅~三溪園(駐車場)の間で「ぶらり三溪園バス」が運行しています。三溪園の正門近くから乗車できるバスです。.
元町・中華街エリア
元町・中華街エリアは横浜有数の繁華街。中華街には500軒もの中華料理店があり、本格的な中華料理が味わえます。元町のショッピングストリートはスタイリッシュなショップやカフェなどが立ち並び、西洋風な雰囲気が漂う通りです。
横浜中華街
https://www.chinatown.or.jp/
元町ショッピングストリート
https://www.motomachi.or.jp/
ルート (3) 山下公園エリアへと歩き、観光スポットへ行く
昼食後は歩いて山下公園の方向へ。元町・中華街駅から5分ほど歩き、港に近づくと解放感ある海の景色が目の前に広がります。
GUNDAM FACTORY YOKOHAMA へ
山下公園近くまで来たら、少し足を延ばして横浜の新名所GUNDAM FACTORY YOKOHAMAを訪れるのはいかがでしょう。ガンダムをテーマにしたこの娯楽施設には、全長18mの巨大なガンダム像がそびえ立っています。日本庭園とはまた違う、新たな“日本的な”観光アトラクションです。ガンダム像は山下公園からも見えますが、遠目に見えるだけなので巨大さを体感するには施設から眺めたいものです。GUNDAM FACTORY YOKOHAMAは元町・中華街駅から歩いて約7分。入場チケット購入等、施設の利用方法は公式サイトでチェックできます。
GUNDAM FACTORY YOKOHAMA
※期間限定の施設でしたが、延長されて2024年3月31日までオープンしています。(2023年3月現在)
https://gundam-factory.net/
赤レンガ倉庫 へ
ガンダムもいいですが、海を眺めてからのんびりしたいという人はふ頭にある赤レンガ倉庫へ。山下公園から海沿いを10分ほど歩くと、古いレンガ造りのその建物が見えてきます。赤レンガ倉庫はその名の通り、以前は倉庫だった建物です。現在は重厚な建物の外観を残しつつ、近代的にリノベートされた建物内に輸入雑貨店、飲食店が入るショッピングモールのような複合施設になっています。建物にはオープンカフェが併設されているので、海風を感じながら、のんびりとコーヒーを飲むのもいいですね。
赤レンガ倉庫
https://www.yokohama-akarenga.jp/
赤レンガ倉庫。建物前の広場では催しがあることも。(画像提供:横浜観光情報)
ルート (4) クルージングで海から横浜めぐり
観光スポットが集まるエリアのふ頭には船着き場があり、シーバスと観光船が発着しています。赤レンガ倉庫の近くにある桟橋「ピア赤レンガ」と「横浜駅東口(横浜ベイクォーター)」の区間ではシーバス SEA BASSが運行。ちょっとした“海上の散歩”が楽しめます。シーバスは1時間に1~2便が運行しており、同区間の運賃は片道800円、乗船時間15分。(2023年3月現在)運賃はICカード(Suica, PASMO)で支払い可能です。
SEA BASS
https://www.yokohama-cruising.jp/
横浜港は有数の夜景スポットです。夕暮れ後には夜景クルーズが楽しめます。シーバスは夜間に運行しませんが、夜景を楽しむ観光船の運行サービスがあるので、そちらを利用することができます。夜景クルーズは大型船・小型船、前日までに要予約・予約不要、土日のみ運行等々、運行会社によって様々です。船上でディナーを楽しむというサービスもあるので、事前にチェックしてみてはいかがでしょう。
SEA BASS イルミネーションクルーズ
https://www.yokohama-cruising.jp/
横浜への行き方(東京駅から電車を利用)
横浜の主要駅までは、東京方面からの電車が連結・一体の運行形態で乗り入れています。
例えば、根岸線は横浜駅が始発ですが、京浜東北線と一体なので乗り換えなしで根岸駅まで行けます。(京浜東北線の全線が根岸線と一体ではないので、乗車時は電車の行き先を要チェック)
所要時間の目安
東京駅から横浜駅:JR横須賀線・逗子行 32分
東京駅から根岸駅:京浜東北線 54分
新宿駅から横浜駅:JR湘南新宿ライン 30分
横浜駅から根岸駅:京浜東北線 12分
横浜駅から元町・中華街駅:みなとみらい線 8分~10分
横浜駅から桜木町:JR京浜東北線(根岸線)3分
その他
日本初、世界最新の都市型循環式ロープウェイ YOKOHAMA AIR CABIN
桜木町駅からみなとみらい21地区へ向かうアトラクション型の新交通
https://yokohama-air-cabin.jp/
関連情報サイト
横浜観光コンベンション・ビューロー
https://business.yokohamajapan.com/