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奥日光でリゾート滞在| Enjoy Holidays

旅行ガイド
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東京の夏、暑いですね。夏季休暇を取るとなったら涼しい場所で過ごしたいものです。東京近郊エリアには避暑に適したリゾート地が幾つもありますが、その中でも紹介したいのは奥日光。山々に囲まれた湿原に湖や滝が点在する自然豊かな景観で知られ、有名リゾート地でありながら日本の秘境100選にも選ばれています。

日光は旅行ガイドブックに必ずと紹介されるほどの観光名所であり、見どころが多数ある広域エリアですが、ここでは奥日光だけに焦点を当ててニッチな旅のヒントをまとめてみました。

Nikkoではなく、Okunikkoへ!

奥日光は東京から北へと向かい約160km。日光国立公園の西部に位置します。標高が1200mから1,600mという高地にあり、夏場の気温が東京よりも10度ほど低くて過ごしやすい避暑地となっています。

中禅寺湖

奥日光への入り口、中禅寺湖。日本一標高の高い場所にある湖です。

奥日光はその名の通り「日光の奥=奥日光」。日本有数の観光名所「日光」と合わせて巡る観光地という印象が持たれがちですが、リゾートを目的とするなら奥日光に絞って訪れたいところです。奥日光と日光はいずれも日光国立公園内にあるため、同一の観光地とされがちですが、楽しみ方に大きな違いがあります。日光エリアはツーリスト向けの観光スポットであり、日光東照宮をはじめとする歴史的建築物めぐりや華厳の滝が観光のメインです。日本有数の観光名所ゆえに混雑することが多く、特に紅葉の季節には酷い混雑に巻き込まれるとことがしばしあります。奥日光もけして混雑しないわけではありませんが、訪れる人の多くは登山や湿原の散策が主な旅の目的です。団体旅行では行かない場所を選ぶなど、滞在のしかたを工夫すれば癒しのリゾートを満喫できます。混雑を避けるポイントは、“早めの時間帯に行動する”、これに限ります。例えば、移動時の混雑を避けるため、10時、2時~3時の時間帯はバスを利用しないという具合です。宿泊滞在はできれば土日祝日を避けて2泊以上するのがベストです。混雑が大の苦手という人はお盆休み付近(11日~14日)も避けるのが無難です。

バスに乗り、日光から奥日光へ。

奥日光へ公共の交通機関で行く場合、日光駅前が玄関口になります。利用する交通手段はバスです。電車と同様にバスでもPASMO等の交通系ICカードが使えます。混雑を避けるには、東京からは朝一の電車で日光駅へ行き、到着したら直ぐにバスに乗って中禅寺湖方面へと向かいます。東武日光駅前のバス停から湯元温泉行きのバスに乗り、終点の湯元温泉までは所要時間が約85分。道中では、いろは坂を抜けて中禅寺湖畔、龍頭の滝といった観光スポットを経由します。

奥日光イメージマップ

奥日光エリアのイメージ。主要なバス停のみ明記しています。

日光駅前を出発したバスはいろは坂を通って中禅寺湖バスターミナル(日光自然博物館前)に到着します。この付近がいわゆる“日光のリゾート地”で知られているエリアです。ホテルをはじめ、食事処、お土産屋さんがこの付近に集中しています。奥日光はその先にある大鳥居をくぐり、さらに進んだ先のエリアです。大鳥居から奥日光の湯元温泉までは約12km。その周辺には湿原が広がり、ネイチャー・ウォーキングが楽しめるエリアになっています。

戦場ヶ原

戦場ヶ原の遊歩道。木道ルートが幾つも整備されています。日帰りの旅行者は一区間だけしか歩かないので、あまり人がいないルートもあり。何も考えず、緑の中を散策する。それが奥日光のアトラクションです。

奥日光エリアの移動のしかた

湿原にある遊歩道のスタート地点や滝めぐりのポイントまで徒歩で行くのは大変なので、通常はバスで向かうことになります。もしくは、シェアサイクルや自転車/キックボードのレンタルを利用すると移動は快適です。例えば、日光自然博物館の近くにドコモのサイクルポートがあるので登録ユーザーは利用してみてはいかがでしょうか。(台数が少ないので早めの時間帯に借りるのがおすすめです。)もちろん、クルマでも観光できますが時期によっては混雑し、駐車スペースを見つけるのに苦労するかもしれません。

奥日光、どこに泊まる?

奥日光ではクラシックホテルからペンションまで、様々なタイプの宿泊施設が利用できます。奥日光ならではの秘境の雰囲気と癒しのリゾートを楽しみたいというなら、湯元温泉(奥日光湯元温泉)での滞在がよいかもしれません。バスターミナルがある湯元温泉を拠点に、周辺でトレッキング、サイクリング、登山を楽しむという旅のプランが立てられます。湯元温泉は1200年もの歴史がある温泉保養地。野趣あふれる風情を楽しみ、温泉でのんびりするのもいいですね。

奥日光で訪れたい観光スポット

日帰りバスツアーなど、団体旅行では行くことが少ないスポットをピックしてみました。いずれも早朝に出かければ混雑することは稀です。ただし、熊に出会わないよう要注意。散策や登山では熊よけの鈴を持っていると安心です。

中禅寺湖 千手ヶ浜(せんじゅがはま)

中禅寺湖 千手ヶ浜(せんじゅがはま)

中禅寺湖 千手ヶ浜(せんじゅがはま)

一般車両が入れないエリアにある中禅寺湖の湖畔です。千手ヶ浜へは赤沼バス停(赤沼自然情報センター)発着の低公害バスでアクセスできます。歩いて行くなら龍頭の滝から約1時間半のハイキングです。

*以前はこの付近でキャンプができましたが今は禁止されています。
*低公害バスは土日祝日、お盆休みに混雑します。10時、2~3時の時間は乗れない可能性があります。ここでも早めの行動がポイントです。

小田代ヶ原

小田代ヶ原

小田代ヶ原 (おだしろがはら)

日光国立公園の特別保護地域および特別地域に指定されている湿原です。小田代ヶ原へも赤沼バス停(赤沼自然情報センター)から低公害バスが運行しています。低公害バスは自家用車が通行できない道路で利用でき、どこでも乗車・下車できます。ちなみに赤沼バス停から歩いて行くなら所要時間は約35分です。

湯川

湯川

湯川

湯ノ湖から湯滝へと流れ落ち、戦場ヶ原を通って中禅寺湖へと水をそそぐ川です。湿原を静かに流れます。

湯滝

湯滝

湯滝

湯ノ湖から流れ落ちる湯滝。下から見ると迫力があります。滝に沿って登れる階段があり、上から周辺の山々を眺めることもできます。ツアー客で賑わう観光スポットですが、滝の上まで行く人は多くありません。滝の上まで行ったら、そのまま湯ノ湖の周りを散策するのもいいですね。

サイクリング in 奥日光

奥日光エリアはサイクリストにもおすすめの場所です。いろは坂金精峠といった山岳地帯を抜けるヒルクライムが楽しめます。

いろは坂

いろは坂

いろは坂は日光エリアと中禅寺湖の中間を結ぶ、48坂の急カーブが続く道路です。交通量の多い道路ですが、ヒルクライムに人気です。日本の一般的な山道は一車線の道路で道幅が狭いため、自転車との接触事故が起きやすいので危険です。その点、いろは坂は二車線一方通行なので、比較的に走行しやすいかもしれません。とはいえ、いろは坂は交通量が多く急カーブが続く難所です。あくまで中級以上のサイクリスト向けであり、初心者サイクリストには危険なのでおすすめしません。

金精峠は湯ノ湖から日光白根山方面へと向かう車道です。金精峠の標高は2024m。彼方には湯ノ湖と男体山を望む絶景が広がります。群馬方面へとさらに進めば白根山のロープウェイ乗り場まで行くこともできます。

いろは坂・金精峠のいずれであっても安全対策は必須です。自転車の整備を万全し、さらに修理道具を装備した上で臨みたいものです。

奥日光は登山も楽しめます

男体山

男体山と中禅寺湖

奥日光での登山といえば男体山白根山。いずれも標高は2500m級であり、日本百名山に選ばれています。登山ルートには初心者から中級者向けまでのコースが幾つかあり、所要時間は5時間~8時間と様々です。秋の紅葉の季節には登山客でたいへん混雑します。混雑を避けるなら夏です。登山の際には山と天気のコンディションを必ずチェックするようにしましょう。男体山・白根山は活火山であり、特に白根山は火山活動が不安定です。状況によっては登ることができません。クマの出没にも要注意です。前日に宿に泊まる予定があるならスタッフにアドバイスをもらうのはいかがでしょう。宿によってはおにぎり弁当を作ってくれるサービスがありますよ。

いかがでしたか。

コロナ感染対策が求められる中なので、マスク着用や体温計測などをしっかりと順守しつつ、のんびりリゾート滞在が楽しめるといいですね。

■奥日光関連情報サイト

日光湯元ビジターセンター
http://nikkoyumoto-vc.com/

日光自然博物館
https://www.nikko-nsm.co.jp/

日光湯元温泉(奥日光湯元温泉旅館協同組合)
http://www.nikkoyumoto.com/

日光白根山(丸沼高原)
https://www.marunuma.jp/green/climbing/

日光国立公園
https://www.env.go.jp/park/nikko/

日光ナビ(日光市観光協会)
http://www.nikko-kankou.org/

東武鉄道
https://www.tobu.co.jp/

奥日光サイクルシェア
https://docomo-cycle.jp/okunikko/

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