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日本での生活:家庭ごみの出し方について – パート1

日本
Category : 日本使用説明書賃貸物件について

日々の生活で思いがけず起こる隣人とのトラブルは、家庭ごみの出し方が発端になることが多々あります。ごみ処分の仕方は住んでいる地域の規制や住宅のタイプによって異なるため、新たな場所に移り住んだ際に特にトラブルが起こりがちです。隣人と友好関係を保ちながら気持ちよく生活するために,知っておきたいごみ出しの基本知識をここにまとめてみましたので、参考としてご覧ください。

家庭ごみはどうやって、いつ、どこに出す?

ごみは先ず家庭内で「燃やすごみ」、「燃やさないごみ」、「資源ごみ」で分別しておき、ごみ袋にまとめます。袋にまとめたごみはごみ収集日に合わせて集積所に持って行き、ごみ収集車で収集してもらいます。ごみ収集日はごみの種類ごとに曜日で決められています。例えば、火曜日は燃やすごみを出す日、水曜日は資源ごみを出す日、というような具合です。また、同じ町内であっても区域で収集曜日が違うことがあります。A地区の燃やすごみの日は火曜日でも隣のB地区は月曜日、といったことがありえます。

ごみ収集場所・収集曜日を知る

ごみの集積所および収集曜日は地域ブロックごとに異なるので、住んでいる地域の自治体に問い合わせて確認します。各自治体はウェブで情報発信しているのでネットでも確認可能です。賃貸住宅なら大家さんが教えてくれます。

ごみは指定された場所に出すのがルールです

ごみは集積所ならどこに出しても良いというものではありません。朝の通勤で通る道や、散歩の途中で見つけた集積所にごみを出す、ということはできません。各自に指定されたごみ集積所・収集場所にごみを出すことになっています。ごみを出す場所は住宅のタイプで違いがあります。

アパート等の集団住宅の場合

アパートの場合、住民専用のごみ集積所(ごみ集積箱)が建物の敷地内に設置されていることが一般的です。ごみを集積所にいつ出すかのルールは物件によって異なりますが、基本的にごみ収集日の朝に出すというのが規則となっています。ごみ集積箱に扉があり、放火や鳥獣に荒らされる心配がないという場合は収集日前に出せるケースがあるので、物件の大家さん又は隣人に尋ねて確認することをお勧めします。しかし、ごみにたかる虫・ネズミや臭いの発生を懸念すると、ごみ収集日当日の朝に出すことが求められるところです。

タワーマンションやハイエンドなアパートは、キッチンにディスポーザーが備えられていることが多くあります。各フロアにはごみ捨て場も設けられているので、24時間いつでもごみを捨てられるシステムにもなっています。

一戸建ての場合

住んでいる地域ブロックごとに収集場所(ごみ置き場)が決められており、住民は指定された収集曜日にごみをその場所に置いてごみ収集車で収集してもらいます。ごみを出す時間帯は地域によってことなりますが、通常は収集日当日の朝8時迄または8時30分迄に出すことになっています。ごみ置き場には、ごみは前日に出してはいけないのが規則となっています。このルール違反が隣人とのトラブルを招く要因になりがちです。一戸建ての場合は専用の集積所が整備されているというのは稀であり、通常は道路の脇のような公共スペースを置き場として使用するので、ごみを長時間放置するとカラスにごみを荒らされたり不審者に放火されたりする危険があります。

ごみを分別しないとどうなる?

燃やすごみと燃やさないごみを分別していないごみ袋を出すと収集は拒否され、集積所に残されたままとなります。残されたごみは持ち帰って分別し直すことになります。そのまま放置すると悪臭等の原因となり、カラスが散らかしたり、放火される恐れがある為、隣人とのトラブルにつながるケースが少なくありません。

ごみ捨てに使用する袋について

ごみ袋には中身の見える透明・半透明な袋を使用します。黒い袋では正しく分別されているか否かが不明瞭という理由から収集してもらえないのでご注意を。中身が見えてしまうことが躊躇される類のごみは新聞紙に包む、または白い袋に入れてからごみ袋に入れて捨てます。

使用するごみ袋は、ごみ袋Gomi-Bukuroまたはポリ袋Poly-Bukuroという名称でスーパーやドラッグストアで売られています。ポリ袋はポリプロピレン製であり、燃やしても有害物質を発生しません。同じくポリプロピレン製のレジ袋も燃やすことができるため、自治体によってはごみ袋代わりにレジ袋を使用できる場合があります。レジ袋でのごみ出しが認められているか否かは、住んでいる自治体で確認してください。

ポリ袋

ごみ箱にかぶせたポリ袋

家庭ごみの処分は有料?無料?

これまで家庭ごみの処分は無料の自治体がほとんどでしたが、ごみ処理施設がない地域等では有料化が進んでいます。有料の場合、自治体が指定する専用ごみ袋を購入することでごみ処理費用を支払うシステムになっています。指定のごみ袋が使用されていないごみは収集してもらえないので、袋を購入する際には注意が必要です。ごみ出しが有料か否かは、住んでいる地域の自治体または隣人に教えてもらってください。尚、事業系ごみの処理は全て有料であり、処理費用の支払い方は異なります。

ごみ出しの関連用語

Burnable garbage
燃やすごみ (Moyasu-Goi) or 燃えるごみ(Moeru-Gomi)

Combustible garbage
可燃ごみ (Kanen-Gomi)

Unburnable garbage
燃やさないごみ (Moyasanai-Gomi) or 燃えないごみ (Moenai-Gomi)

Noncombustible garbage
不燃ごみ (Funen-Gomi)

Recyclable garbage
資源ごみ (Shigen-Gomi)

Oversized garbage
粗大ごみ (Sodai-Gomi)

Garbage collection day
ごみ収集日 (Gomi-shuushuu-Bi) or ごみ収集曜日 Gomi-Shuushuu-Youbi)

家庭ごみの分別のしかた、リサイクル品目、粗大ごみの処分方法は パート2をご覧ください。