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日本の住宅:和室と部屋サイズの測り方について

日本の風習
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日本の住宅には和室と呼ばれる日本様式の部屋が設けられていることがあります。和室は畳というマットが床に並べて敷かれた部屋であり、障子・襖といった伝統的な建具が据えられます。近年では和室がある住宅は少なくなっていますが、日本の建築設計には和室の概念が現在でも取り入れられています。

和室の特徴

和室とは畳というマットが並べて敷かれた部屋です。厳密には様々な伝統的しつらえが和室の定義に含まれますが、現在では「畳の部屋なら和室」という認識が一般的です。

和室の原型は中世時代(14世紀頃)の武家屋敷とされています。武士の生活に合わせて屋敷の部屋構成が確立され、畳敷きの居間、客間、寝室等の部屋が設けられるようになりました。部屋のサイズは床に並べる畳の枚数が基準となり、例えば居間は六畳、客間は十畳の広さ、というように設計されています。部屋と部屋の間は「襖」というスライド式の扉で間仕切りが施され、屋外に面する扉「障子」はカーテンのような役割で取り付けられます。近代においても和室はこれら「畳・障子・襖」が主な構成要素となっています。

畳とは

畳は長方形をしたマットです。芯となるマット「畳床」の表面を井草で編んだシート「畳表」で包んだ状態を総称して「畳」と呼んでいます。畳は複数枚で並べて部屋に敷き詰められます。畳の上ではスリッパや靴で歩くことはしません。畳は板の床と比べ柔らかく、足の裏に優しい踏み心地です。畳は空気の層を含むため夏涼しく冬暖かいというのも特長です。

畳のサイズには京間(関西から西)、中京間(中京エリア)、江戸間(関東エリア)といった、地域ごとに使われてきた幾つかの規格があります。現在は、規格と地域に関連性はなく、施工会社やデベロッパーの商品・企画で採用される部屋サイズの基準はまちまちです。

一般的な畳の規格サイズの目安は;
長さ (L) : 1.7m~1.91m (5.58ft – 6.27ft)
幅 (W) : 0.85m~0.96m (2.79ft – 3.15ft)
です。

東京の住宅で見られる畳の規格は「江戸間」が主流であり、そのサイズは1.76m × 0.88m (5.77ft x 2.89ft)となっています。

畳部屋(和室)

部屋に敷かれた畳。最近は紙やプラスチック素材の畳もあります。

畳の掃除のしかた

畳の掃除には掃除機を使うことができます。畳の表面が削れないように目に沿って掃除機をゆっくり動かすのがポイントです。畳は水気を嫌うので濡らさないようにします。汚してしまった時は、やむを得ず固く絞った雑巾で優しくふき取ります。

畳表は替えられます

畳が古くなり汚くなった時には畳表を張り替えることができます。張替え作業は専門の畳業者に依頼します。尚、畳の表面(畳表)はカーペットと同様に消耗品の扱いとなります。賃貸物件では状態にもよりますが、畳の表替えと言って表面を交換するケースが多くあり、その際には畳交換費を請求される場合があります。都心の賃貸マンション等のプラチック製の畳は、状態によっては交換しない可能性もあります。

障子とは

障子はスライド式の扉です。木製のフレームに紙を張ったもので、外からの明かりを取り入れることができる、いわば紙でできた薄いカーテンです。障子には派手な装飾は施しません。代わりに簡素なデザイン性と機能性で美へのこだわりが表現されています。部屋からの景色を絵画鑑賞のように眺められる、「雪見障子」がその一例です。

雪見障子(安田楠雄邸)

雪見障子(安田楠雄邸)冬の季節、 障子を全開せずに雪景色を楽しめるようつくられたため、雪見障子と呼ばれています。

障子は張られた紙を張り替えることで何度も新しい状態にすることができます。障子紙の張替えは業者に依頼するのが一般的ですが、自分で張り替えることもできます。ホームセンターに行くと「障子紙(しょうじがみ)」の名称で販売されています。最近はUVカット加工が施されたものや、破れにくい障子紙も販売されています。ネコを飼っている家なら破れにくい障子紙がお勧めです。

襖とは

襖(ふすま)は和室の間仕切りに使うスライド式の扉です。現在の住宅では間仕切りとしてよりも、布団を入れるクローゼット(押し入れ)の扉によく使われています。障子と同様に襖も木製のフレームを基礎とした紙製ですが、「可動式の壁」的な役割もある為、丈夫な造りなっています。襖の特徴はデザイン性です。壁紙のように部屋の装飾に使用することができます。襖に張る紙「襖紙(ふすまがみ)」は自分で張り替えることができますが、簡単な作業ではありません。綺麗に張るには業者に依頼した方がよさそうです。業者に依頼すれば、多種多様なデザインの襖紙の中から自分好みの絵柄を選べるという利点もあります。

襖(ふすま)

押し入れの襖と間仕切りの襖

畳の数で部屋サイズを知る

近年、西洋式の居住スタイルが一般化しているため、和室はあまり見かけなくなっています。現在ではフローリングの部屋(洋室)が主流であり、マンションやアパートでは畳の部屋は滅多にありません。しかし、日本の建築様式は畳サイズを基礎に発展したため、今日でも部屋の大きさを畳の枚数で表すことがあります。例えば、部屋の間取り図には、「リビングルーム10畳」、「キッチン3畳」のように部屋サイズが記されています。

ちなみに「不動産広告を規制する不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」では、居室等の広さを畳数で表示する場合、畳1枚あたりの広さは、1.62m2(各室の壁芯面積を畳数で除した数値)以上です。

畳を基礎とした部屋サイズの測り方

以下は、畳の規格「江戸間」(L) 1.76 m × (W) 0.88 m ( 5.77 ft x 2.89 ft )を基準にした計算方法です。部屋の設計時に取り入れる畳の規格はまちまちなので、厳密なサイズの計算ではありません。あくまで目安として参照してください。

1畳のサイズ= (L) 1.76 m x (W) 0.88m = 面積 1.55sq m 

部屋の面積= 1.55sq m x 畳の枚数

3 畳の部屋 = 1.55sq m/畳 x 3畳 = 約4.65 sq m (約 50 sq ft )
6 畳の部屋 = 1.55sq m/畳 x 6畳 = 約9.30 sq m (約 100 sq ft )
10 畳の部屋 = 1.55sq m/畳 x 10畳 = 約15.50 sq m (約 167 sq ft )
12 畳の部屋 = 1.55sq m/畳 x 12畳 = 約18.60 sq m (約 200 ft )

畳サイズ例

伝統的な畳の並べ方に沿った畳部屋サイズ例

 

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