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長瀞&秩父のんびり日帰り旅行:秩父観光パート1

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秩父エリアは東京近郊にありながら、山あり、川あり、神社ありで、ちょっとした日本的な観光が日帰りでも楽しめる行楽地です。なかでも景勝地の長瀞は、奇岩が織りなす風景と舟下りのアトラクションを楽しみに訪れたい場所となっています。

観光地「秩父」とは

秩父とは埼玉県の西部、秩父地方にある観光地です。秩父地方は山岳地帯であり、山々に囲まれた盆地とその周辺が主な観光地「秩父」として観光客に知られています。秩父への玄関口「西武秩父駅」は東京の池袋から約77km、特急電車なら80分で行ける距離です。

秩父の山々は古代より修験道の修行の場であり、山岳信仰を起源とする神社を中心に登山・観光の地として発展してきました。秩父は歴史深いことから古刹が多く、江戸時代に庶民が巡礼でめぐった寺は「秩父札所」として今でも知られています。明治・大正時代には養蚕と綿織物で繁栄した地域でもあり、当時の面影を残す建造物や文化遺産に登録されている伝統的な祭りの多くが訪れる人を魅了しています。秩父はアニメ「あの花の名前を僕たちはまだ知らない(あの花)」の物語の舞台ということでファンが訪れることもあるそうです。

宝登山から眺める秩父
宝登山から眺める秩父。一番高い山が秩父のシンボル「武甲山」。

秩父に来たら長瀞へ

見どころの多い秩父の中で、最も知られている場所が長瀞です。長瀞は秩父随一の景勝地であり、「秩父といえば長瀞」というほどの観光スポットになっています。長瀞までは秩父市街地から約13km。ローカル電車に揺られてのんびり長瀞を訪れるのが秩父観光の定番的なコースです。

長瀞岩畳 (ながとろいわだたみ)

川の流れで浸食された岩が織りなす景勝地。国指定名勝・天然記念物です。長瀞駅を出て踏切を渡り、みやげ物屋が並ぶ通りを抜けた先の川岸に、平らな岩の重なりが約500m続いています。

長瀞岩畳
長瀞岩畳。天然記念物でありながら歩くことができます。

長瀞の川下り

奇岩に囲まれた荒川を木製の舟で下る長瀞の名物アトラクションです。急流を行くスリリングなAコースと、緩やかな流れを行くBコースがあり、季節や趣向に合わせて選べます。

長瀞の川下り
長瀞の川下り。秋は紅葉スポットになります。冬はこたつ舟もあり。

乗船チケットは岩畳の前にある窓口で購入。ただし、各コースで出発点は異なります。岩畳の前から出発するのは緩やかなBコースです。Aコースは親鼻橋が出発点であり無料送迎バスで向かいます。時期によっては大変混みあうので午前中の早目に乗るのがおすすめです。また、川の状況によっては運行しないので公式サイトで事前にチェックした方がよいでしょう。

桜並木

長瀞駅沿いの北に20分ほど歩いた道路は桜並木になっています。桜の見頃は3月下旬~4月上旬なので、この時期に長瀞を訪れるならぜひ立ち寄りたいものです。ちなみに桜並木を含め、この付近の道路はクルマで渋滞しがちなので、長瀞での観光は電車利用が向いています。

宝登山(ほとさん)

長瀞エリアにある標高497mの山です。山頂までロープウェイが運行し、山の中には動物園があったり梅園があったりと、登山というよりも散策で訪れる人が多い山です。

宝登山の山頂
宝登山の山頂。秩父が一望できます。2月中旬は梅の名所に。5月はツツジがキレイです。

宝登山へは長瀞駅前から歩いて約20分。駅前の道をまっすぐ行き、行き止まりから左坂を登った先にロープウェイ乗り場があります。駅前から無料バスが出ているので時間があえば乗れるかも。

宝登山神社(ほとさんじんじゃ)

宝登山の麓にある神社です。本殿には細かな彫刻が施され、鮮やかに彩られています。宝登山神社は宝登山の麓にあるので合わせて訪れたい場所です。長瀞駅前の道をまっすぐ進んだ先にあり、左坂が宝登山のロープウェイ乗り場に続く道です。

宝登山神社。
宝登山神社。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで一つ星を獲得したこともあり。

秩父神社(ちちぶじんじゃ)

秩父地方の総鎮守。徳川家康が寄進したと伝えられる社殿が今も残ります。本殿に彫刻された青い龍は、伝説的な彫刻職人である左甚五郎によるものです。左甚五郎は日光東照宮の彫り物が有名ですが、秩父神社の彫刻も一見の価値あり。

秩父神社
秩父神社

秩父神社は毎年12月3日に開催される大祭「秩父夜祭」が有名です。日本の三大祭と呼ばれるほどの大規模な祭事であり、町中で壮麗な山車が引き回され、花火が打ちあがります。

秩父まつり会館
秩父神社のそばにある「秩父まつり会館」。秩父夜祭を映像と展示で体験できるミュージアム。

秩父神社は秩父駅から歩いて3分。西武秩父駅からは15分ほどの距離になりますが、道中の古い街並みを見て歩くのも楽しいです。神社を参拝した後は、歩いて西武秩父駅へ向かい帰路につく、というのがおすすめです。

羊山公園(ひつじやまこうえん)

公園内にある芝桜の丘は4月中旬から5月後半に芝桜が見頃を迎えます。武甲山をバックに、17,600平方メートルのゆるやかな丘に芝桜の絨毯が広がります。羊山公園は西武秩父駅から歩いて約20分。見頃の時期は有料期間になります。(入場料300円)

羊山公園
羊山公園と武甲山。武甲山は石灰岩採掘地であり、日々姿を変えています。

立ち寄りたい観光客向けの施設

秩父の玄関口「西武秩父駅」には日帰り温泉をメインとした複合施設「祭の湯」があり、温泉をはじめショッピングと食事が楽しめます。初めて秩父に来る観光客でも、ここに来れば食事処を探すのに苦労しません。祭の湯にはフードコートと埼玉の特産物を販売するエリアもあり。東京方面へ帰る電車を待つ間に立ち寄れるので便利です。

祭の湯フードコート
フードコートでは秩父ならではの日本食が楽しめます。多言語機能ありの食券機でチケットを購入して注文。

祭の湯の酒バー

施設には立ち飲みコーナーもあります。秩父といえば日本酒ですが、幻のウィスキー「イチローズモルト」も取り扱っています。秩父はイチローズモルトの生産地。日本国内でも入手困難な銘酒を本場の秩父で味わえるチャンスです。

東京から長瀞への行き方

東京方面からの電車でのアクセスは主に2通りです。

池袋から西武鉄道を利用:乗り換え1回

池袋から「特急ラビュー」に乗車(約80分)。終点の西武秩父駅まで行きます。西武秩父駅駅を出て5分ほど歩いた先にある「御花畑駅」から秩父鉄道に乗り、7つ目(約25分)の「長瀞駅」に向かいます。

・特急ラビューの乗車には特急券(指定席)が必要です。週末は登山者も多く利用するので、早めに指定席を取っておくことをおすすめします。12月3日の秩父夜祭の時は大変混むので往復の事前予約は必須です。

・西武池袋線急行・飯能行に乗れば特急券なしで乗れますが、「飯能駅」で“西武池袋線・三峰口行”への乗り換えが必要です。(乗り換え込みで約110分)長瀞までの所要時間はトータルで2時間20分ほどです。

上野方面からJRを利用:乗り換え1回上野方面からJRを利用:乗り換え1回

上野駅からJR線で「熊谷駅」(約1時間)に行き、そこから秩父鉄道に乗車して15駅目(約50分)の「長瀞」へ向かいます。西武池袋線の利用よりも遠回りではあるものの、秩父鉄道の車窓からの眺めが良い経路です。JAPAN RAIL PASSを所持している訪日旅行者なら、上野駅または東京駅から上越新幹線で熊谷駅まで行くと時短・運賃節約になります。残念ながら秩父鉄道はJAPAN RAIL PASSは使用不可です。しかし、秩父鉄道は観光ができる路線なので、秩父鉄道に乗ること自体がアトラクションとして楽しめます。予約をすれば特別列車「SLパレオエクスプレス」にも乗車できるので、旅のプランに加えてみてはいかがでしょう。

秩父方面へのアクセス

関連情報サイト

長瀞町観光協会
https://www.nagatoro.gr.jp/

ジオパーク秩父
https://www.chichibu-geo.com/

ぶらっとちちぶ
http://www.chichibuji.gr.jp/

秩父鉄道
https://www.chichibu-railway.co.jp/
SLパレオエクスプレス
https://www.chichibu-railway.co.jp/slpaleo/

西武鉄道
https://www.seiburailway.jp/

西武鉄道駅前温泉「祭の湯」
https://www.seibu-leisure.co.jp/matsuri/

秩父まつり会館
https://www.chichibu-matsuri.jp/

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