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駐車場を借りる場合の注意事項と手続きの流れ | 外国人向け東京生活ガイド

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自動車を購入する際に、先ず考えなければいけないのは駐車場の確保です。駐車場所の確保は購入手続きの上で必須の条件となっており、納車する場所無しでは自動車を買うことが出来ません。東京都内では駐車場の数は多いとはいえず、探すとなると時間がかかるかもしれません。自宅近くに見つけたとしても、購入する自動車のサイズによっては利用できない可能性があります。駐車場は早めに確保したいものの、注意すべき事が幾つもあるので、ここではありがちなトラブルと手続きの流れについてまとめてみました。

駐車場の契約について

自動車の保管に駐車場を借りる場合は、月極駐車場を利用することになります。月極駐車場は駐車スペースを1カ月単位で借りる形態であり、住宅の賃貸物件と同様に毎月駐車場の賃料を支払います。通常、月極駐車場の契約は1~2年間契約が多く、1ヵ月ごとの賃料を支払うのが一般的です。賃貸契約は管理会社(不動産会社)を通じて、あるいは駐車場オーナーと直接交渉して結ぶことになります。駐車場を探して契約するまでは以下のような流れです。

1) 賃貸契約を申し込む
2) 賃貸契約の手続きをする
3)初期費用を支払い、契約を締結する

(1) 賃貸契約を申し込む
希望する駐車場を見つけたら、管理会社/運営会社に連絡をして賃貸を申し込みます。
申込に当たっては、以下のような書類等の提出が求められるでしょう。また、駐車場によっては試車で駐車できるか確認する場合もあります。

・車両サイズの詳細
・運転免許証の写し
・緊急連絡先の電話番号
・金融機関の通帳またはクレジットカード
・新車購入のため以外に駐車場を借りる場合、車検証の提示を求められることがあります。
・外国人居住者の場合、パスポートやIDカード等の提示が求められる場合があります。

※住まいとは別に駐車場だけを借りようとする場合、万が一のトラブル発生時のやり取りを考慮して、日本語を話せることが契約時の条件となることがあります。既に借りてる居住建物内の駐車場の契約では問題ないといえますが、駐車場だけを借りる場合は、申込時又は空き確認時に確認した方が良いでしょう。

2) 賃貸契約の手続きをする
申込時に提出した書類等を基にスクリーニングが実施され、問題が無ければ契約手続きの運びとなります。月極駐車場の賃貸契約の手続きは、住宅のそれと比べると容易です。郵送やインターネットを通じて契約手続きを行うこともあります。

3) 初期費用を支払い、契約を締結する
契約書の内容を確認し、署名をして契約を結びます。その際に初期費用の支払いをして契約の締結となります。初期費用の金額は管理会社ごとに異なります。一般的には、事務手数料に加えて初月分賃料の金額が初期費用として請求されます。初期費用の金額は予め確認しておくとよいでしょう。

月極駐車場の探し方

月極駐車場は、駐車場検索サイトやアプリで見つけられます。しかし、自動車のサイズ、重量、車種によっては駐車できない可能性があるため、条件を注意深くチェックする必要があります。日本語での検索に不安がある外国人居住者は不動産会社に依頼する方が確実です。購入予定の自動車について詳しく伝えることで、要望に沿う駐車場を紹介してもらえるでしょう。共用駐車場があるマンション等に住んでいる場合は、管理会社に連絡して空きがあるかを早めに確認することをおすすめします。ここでも、購入予定の自動車のサイズ、重量、車種等を詳しく伝えることを忘れずに。

駐車場の種類と探すときの注意点

駐車場は大きく分けて3種類あります。

1) 平面式駐車場
2) 多層式駐車場
3) 機械式駐車場

駐車場の種類によっては、駐車できる車両に制限があるため、契約前に必ず確認します。また、自動車のサイズ的に問題は無くても、駐車場の構造によっては特定の車種に適していないこともあるので要注意です。最悪の場合、破損事故の発生につながることもあります。ちなみに駐車場の破損は、自賠責保険の適用外であることも覚えておきたいところです。

平面式駐車場

車道からそのまま走行して停める駐車場です。例えば、街中にあるコインパーキングのように自動車を駐車スペースまで運転し、停めるようなイメージの駐車場です。

平面式駐車場の注意点
平面式駐車場は、入口棟の高さを下回るサイズの自動車であれば、駐車に問題はないでしょう。管理会社に連絡して空き状況を問い合わせます。高級車を保管する場合、雨風を避けたい等の条件を確認しておくのもおすすめです。

多層式駐車場

複数の階層から成る駐車場です。例えば、ショッピングモールにある自分で車を運転し、スロープを上り下りして停める駐車場のイメージです。駐車場所まで歩くことになりますが、自動車の出し入れは容易です。

多層式駐車場の注意点
平面式駐車場と同様に、入口棟の高さを下回るサイズの自動車であれば、駐車に問題はありません。

機械式駐車場

多層式駐車場と同じく、複数の階層から成る駐車場ですが、機械操作によって車両を上下左右に移動して収容する方式です。駐車の際は、所定の場所(停車パレット)の上に車両を停車し、後は機械操作で駐車します。都心部の月極駐車場の多くはこのタイプです。機械式駐車場はどれも同じではなく、構造や仕組みに違いがあり、また、サイズ等の制限もあるため、車種によっては利用できない可能性があるので要注意です。機械式駐車場はトラブルが起きがちなので、特に注意して選びたいものです。

機械式駐車場の注意点

・管理会社に駐車場の空きを確認するときは、自動車のサイズ(長さ、幅、高さ、重さ)、車種を正確に伝えます。車両サイズによって駐車料金が異なる場合もあるので、その点も合わせて確認を。

・機械式駐車場の場合は、必ず試し入れを事前にします。車体サイズがOKでも、タイヤがボディより外側にはみ出る幅広タイプの場合、停車パレットに入れられない可能性があります。

・車高が低い車(フェラーリ、ランボルギーニなど)は、車体下部のスペースが十分でないため、停車パレットに乗り入れられない場合があります。

・機械式駐車場は利用時にドアミラーを必ず格納します。

自動車の購入に駐車場の確保はなぜ必要?

日本で自動車を購入し、所有するにあたっては、「車庫証明書(自動車保管場所証明書) Parking space certificate」の申請が必要になります。車庫証明書は、駐車保管場所を確保していることを証明する書類です。駐車場が無いままでは車庫証明書を発行してもらうことができないため、納車ができない、つまり自動車を購入することができません。例えば、友人宅に一時的に自動車を置かせてもらい、駐車場は後々にゆっくり探す、というような保管場所の確保では車庫証明書は発行してもらえないでしょう。また、駐車場は所有者の所在地から2km以内の場所で確保することが原則となっています。

納車までに必ず駐車場を確保する

自動車の購入を決めてから納車までには通常2、3週間ほどかかり、それまでに駐車場を確保しておくことになります。自宅に駐車場があれば問題はありませんが、アパート等の共同住宅等に住んでいる場合は、駐車場の空きを探して借りておく必要があります。駐車場を簡単に見つけられないことを念頭に、納車の2週間~1ヶ月前までには駐車場を確保しておきたいものです。